アイデンティティという概念を生みだしたガリクソン氏は、人間の発達を「乳児期」「幼児前期」「幼児後期」「学童期」「青年期」「成人期」「壮年期」「老年期」という8つの発達段階に分けました。
そして、それぞれの発達段階で心理社会的危機が発生し、その危機を乗り越えることで発達していくことができると述べています。
同じ時間でも乳児期、幼児期と壮年期や老年期とでは全く異なった時間になると思います。
一般的に幼児期から始めたものは、知力、精神力、体力での伸びが早く、同じ期間をかけても青年期、成人期から始めるとでは雲泥の差ができると思います。
9歳のバイオリニストで有名な吉村妃鞠ちゃんは、その最たるものではないかと思います。
運動力の世界でもオリンピック競技をみると低年齢ピーク化が進んでいるように思います。
話は戻り、「老年期」については65歳以上を指すようですが、現在の日本を見ると、まだまだ、老年期の期間変更がふさわしいのでないかとも考えさせられます。
横浜市において最長寿は113歳の方で、100歳以上のかたは2000人おられるとの発表がありました。
今後、「老齢期」において、これまでになかった時間を過ごすことになり、特別な力を発揮するケースが現れるのではないかとも思います。
2025年に団塊の世代の方が75歳を迎えることになりますが、まだまだ、現在の75歳は体力もあり、知力もあります。約30年後の2055年でも、この世代の方々は自分自身でいろいろと工夫をしながら、活動をしている気がします。
「老年期」の危機を乗り越え、さらに次の発達をしていただきたいと思います。
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