昨年、アメリカのXプライズ財団(非営利組織、ピーター・ディアマンディス代表)が、「2030年までに健康寿命を延ばすことができた研究に対して1億100万ドル(日本円で約142億円)を支払う」というコンテストを発表しました。
月面探査コンテストなどもすで行っているXプライズ財団ですが、多くの研究者達が興味を示しており、老化研究に対しての発展に寄与する可能性があるとの事です。
「過去1世紀の間にヒトの寿命は2倍以上に伸びたが、多くの人は、晩年をさまざまな慢性疾患やその他加齢に伴う病気と付き合いながら過ごしている。」
「多くの研究者は、心臓発作、がん、アルツハイマー病などの加齢に伴う疾患は、老化プロセスそのものによって引き起こされると考えている。そのプロセスを標的とした治療法があれば、理論的にはそれら疾患の発症を予防したり、遅らせたりできると考えられる」との事です。
今回のコンテストの重要なことは、老化をとめる事では無く、「明確に健康寿命を延ばすこと」に焦点をあてている事です。
それは簡単にできることなのか、それとも何かを得る代わりに何かを失わないといけないことなのかわかりません。それとも、やっぱり不可能なことなのかもしれません。生物において生命の寿命が範囲内にきまっており、もともと遺伝学上の問題なのかもしれません。しかし、挑戦することは良いことだと思いますし、世界的な規模でのコンテストという事に意義があると思います。
是非、2030年のコンテストの発表を楽しみにしたいと思います。
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